どこかにこの嫉妬に狂った人間を操っている奴がいる筈だ。そいつを止めればこの魑魅魍魎どもも元に戻る。
俺は寺子屋の裏口から出て行こうとする。
早苗「危ないですよ。私も一緒に……」
貴方「いや、俺の考えだと一緒に行動したほうが危ない。このバケモノたちは俺と早苗さんが一緒にいる姿を見てどう解釈するかな?」
奴らが襲うのはカップル限定。俺一人で出れば独り者と判断されるから襲われる事はないだろう。
それにこんな危険そうな場所に同じくらいの年頃の女の子を向かわせたくないという男の悲しきサガもこの考えに行きつくことを手伝っていた。
言いきったものの、実はあまり確信が無い。恐る恐る外に出てみると相変わらず愛の温もりを忘れてしまったゾンビどもで溢れかえっていた。
1人がこちらに詰め寄って来る……が、素通りしてしまった。思った通りだ。もしもここで早苗さんと行動をしていたら間違いなく袋叩きにされていただろう。
魑魅魍魎B「ギーぶミー……ぎーヴみー……」
魑魅魍魎C「バレンタインは中止にナリマスタ……。チョコもラった奴は爆発シロ……!」
おぞましい地獄絵図。人の波をかき分けかきわけ路地裏のアールバイパーのところまでたどり着く。
なんてこった、魑魅魍魎どもが群がっていてアールバイパーに近づけない。それはチョコレートでも何でもないぞー!
貴方「どいてくれ……それは俺の乗り物だ!」
一人ずつ銀翼にひっつく化け物を引っぺがすとようやくコクピットに乗り込み飛翔した。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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