近寄るとそれが男女一組であることが分かった。

一人は白蓮。ではもう一人は? 整った顔立ちの青年であり、髪の色は紫色……いや、まるで白蓮のように金色にグラデーションしている。

白蓮「命蓮っ、みょーれんっ! 本当に、本当に会いたかったんですよ?」

ぎゅーっと抱きつく白蓮とたじろぐ命蓮と呼ばれた青年。

あれ? 命蓮って確か白蓮の弟じゃん。ここにいるってことは……まさか幽霊!?
いや、でもああやって幽霊を抱きしめるなんて出来る筈がないよね……???

白蓮「向こうでもちゃんと食べてる? お洗濯とか溜まっていない? 悪い人にいじめられたりは?」

命蓮「もう子供じゃないんですから……。大丈夫ですよ、姉上。そう言う姉上こそ……ちゃんとやっていますか?」

とにかく皆が心配しているんだ。姉弟水入らずのところ悪いが、俺達もそっちへ行こう。二人の目の前に俺達が出てくると白蓮は目を丸くしていた。

白蓮「星ちゃんに○○さんまで……。危ないから来ちゃダメだって」

確かに幽霊が出るような場所が安全な筈がない。でもいつまでも戻ってこない白蓮が心配だったという旨を伝えた。

命蓮「ははは……。今のお寺のメンバーかな? 姉上の為にこんな所まで迎えに来るだなんていい子じゃないか。姉上ももっとしっかりしないとね」

「もうっ」と頬を膨らませる白蓮と大口あけて笑う弟と俺達。しばらく久しぶりに揃った姉弟と星とで雑談を交わす。

あれ、でもどうしてこんな所にいるのだろう?



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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