白蓮「さあ、私達も戻りましょう! みんなを待たせては可哀そうですしね」
再びこちらに向けられた白蓮の表情に悲しさや寂しさは残っていなかった。
いつも俺達に向けてくれるニコニコ笑顔そのものであったのだ。
飛べない俺は白蓮の背中に乗ってそして笹の葉の飾られている高台まで戻ってきた。
ムラサ「もう、○○も、星も全然戻ってこないんだもの。心配したんですよ」
謝りながら皆をなだめる白蓮。こちらが無事だったと知るや否やもう一つのことに興味が持っていかれる。それはつまり……
ぬえ「それで……聖のお願い事って何だったの?」
貴方「えっ、それは……」
あの出来事は他言しちゃいけない気がする。星も同じように硬直しておりこの場の雰囲気が凍りつく。ニヘヘーっと意地悪そうな笑みを浮かべるぬえ。
ぬえ「ははん……、さては○○関連の事だね? それじゃあ顔も真っ赤になって何も言えなくなるのも説明がつく」
星「ち、違ってましたよ……」
ぬえ「それじゃあ何だったのよー? 星―、教えて教えてー!」
満天の星空の元、二人の妖怪は追いかけっこをしている。
俺は風に揺れる笹の葉ごしにその素晴らしい天の川を見ていた。
これだけいい天気なのだ、無事に命蓮と再会できた白蓮のように、今頃織姫と彦星も仲睦まじい一時を過ごしているのだろう。
おしまい
あとがき
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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