映姫「ゼエゼエ……。逆に捕まるだなんて不覚……」
小町「いけませんねぇ。デスクワークばかりで運動不足なのにあんなに飛ばすからですよ。それに、あたい近距離戦、慣れてますから(緋想天的な意味で)」
数十分後、息も絶え絶えの閻魔を背負う小町が戻って来た。
小町「さてと、これ以上は四季様の血圧が大変なことになるからそろそろお別れの時間だ」
無言でコクリと頷く命蓮と、それを寂しそうな眼差しで追いかける姉。
小町「まったく、誰のタレコミか知らないけれど迷惑な事をしてくれるものだ。四季様をあちこちに出張させちゃって……。あたいは何ら悪い事なんてしていないのにねぇ? ほら、死者の魂ならちゃんとあの世に連れて行くよ。これで何にも問題ないね?」
命蓮は今の命蓮寺のメンバーの顔を一人ずつ眺め、そしてただ一言「姉上を頼む」とだけ告げて、映姫を背負った小町と共に夜空へと舞いあがった。
今宵は流星群が見えるようだ。もしかしたらあの星々はあの世から家族に会いにやって来た魂なのかもしれない。貴方は演出好きな死神にたまたま気に入られたことに静かに感謝しつつ、昇っていく光の玉をじっと見るのであった。
2013年七夕 おわり
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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