(人里に到着……)

白蓮「こ、これは……!」

慧音「ここは危険だから避難するんだ! みんな、押さないで押さないで!」

一部のバイドが暴動を起こしており、メインストリートの一角は混乱の渦に巻き込まれているようだ。

モリッツG「オラァ、サンタクロースさんよぉ、出てこいやぁ!」
ドブケラドプス「この辺りにいるのは分かってるんだ。他の人間もサンタクロースを庇うってならいてこますぞコラァ!」

逃げ惑う人、人、人……。彼らが元々兵器であることは決して忘れてはいけない。白蓮はそう思った。

白蓮の足元に黒煙を上げて不時着するR戦闘機の姿があった。

アローヘッド「くっ、しくじっちまったぜ。あいつら、とんでもない執念だぞ」
白蓮「いったいどうして……。とにかくこんなことはやめるようにと説得しましょう!」

(少女達移動中……)

バラカス「よーし、ついにサンタクロースを捕まえたぞ。その袋の中身を置いていけー!」
青娥「ひーん、助けてー!」

人里の中心で、サンタクロースの衣装を身にまとった青娥がチ○コ型バイド「バラカス」に捕まっていた。バラカスはその先っぽを頬にグリグリと押し付けており、青娥に精神的ダメージを与え続けている。

白蓮「ええっ、青娥さん!? と、とにかくこんなところで乱暴するとは何事ですかっ! 今すぐに青娥さんを解放しないと、そしてこんな馬鹿げたことを今すぐやめないと南無三ですよ?」

バラカス「うるさいうるさい! 今回ばかりはいくらひじりんのお願いでも引き下がるわけにはいかないんだ!」

地面を這いよるバイド「ガウパー」が青娥の手にしていた白い袋をかっさらい、バラカスの後ろへと下がる。

白蓮「確かに青娥さんはいつも何を企んでいるかわからないような方ですが、だからってこんなことは私も望んでいません」

バラカス「俺だってな、好きでこんなことしてるんじゃないんだよ。俺だって普通にクリスマスをエンジョイ……ぐすっ、したかったんだよぉ! うわーん!」

なぜか号泣しだすバラカスを庇うように肉塊のR戦闘機が二人に間に割って入る。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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