白蓮「○○さんの姿がどこにも見当たらないのです」
お、俺!? なんだなんだ、これでは白蓮が俺の姿を忘れてしまったか、はたまた俺が別の姿になってしまったみたいではないか! メディスンめ、一体どんな毒を使ったのだ!? こちらをミュータントやゾンビに変えるようなパニックホラーものでよくある毒なのか!? いやいや、あれは毒じゃなくてウイルスだ。……って、そうじゃない。それならそれで姿の変わってしまった自分こそが、白蓮の探している人であることを示さなくてはならない。
俺は自分を指差すジェスチャーをしきりに行う。
白蓮「ふえ? 貴方が○○さん? いくらなんでもそれはない筈ですよ、お嬢さん」
待て待て! 今「お嬢さん」って言っていたぞ。毒にやられていることすら忘れて起き上がると部屋の中にあった大きな鏡の前にまで移動する。
鏡の向こう側には思わず見とれてしまうような美しい女性が立っていた。
なんだ、なんだコレは……? この流れからするとメディスンの毒により女体化してしまった。
それよりも服装すら新しいもの……当然女ものにされている。
貴方「なあ……一応聞いてみる。俺は違う服を着ていた筈だ。どうして着替えている?」
白蓮「あちこちボロボロで半裸の状態でした。なので貴方が寝ている間に体を綺麗にして、着替えさせましたっ」
思わず自らの体をまさぐる。そしていよいよ俺は覚悟を決めなければならないことを悟った。
ある筈のモノがなく、ない筈のモノがあった。生物学的にXYからXXへと変じてしまったようなのだ。早い話が女体化。流石は何でもありの幻想郷。ああ、頭が痛くなってきた……。
貴方「それに……着替えさせたってことは……。脱がせたんだな? 裸を見たんだな……?」
白蓮「大丈夫ですよ。同性ならば……」
貴方「もういい。白蓮、ありがとう……」
いたたまれなくなり、俺は彼女の言動を遮り、ひとまずは助けてくれたことに対して礼を言うことにした。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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