確かに毒素は抜けた。しかし体はこのまま。もしかして長い間女体化していた為に元に戻れなくなってしまったのか?

それとも少しでも女性であることを受けて入れてしまったから?

考えれば考える程思考はドツボにはまっていく。

命蓮寺に帰還してもう夜も更ける中、俺は未だに眠れずにいた。男としての俺はもう毒で死んでしまったのか、はたまた……

白蓮「○○さん……」

こんな夜更けなのに明かりも消さないので不審に思ったのか白蓮が訪ねてきた。

貴方「俺は……、男としての俺はもう死んでしまったのだろうか? これからは『命』という女の子として生きていかなくてはならないのだろうか……」

白蓮「やっぱり……。メディちゃんの一件が片付いてからも体が戻らないからさぞしょげているだろうなと思っていましたが……」

俯く俺をふんわりと抱きよせる。

白蓮「どんな姿でも貴方は命蓮寺の、私達の大切な仲間ですよ。だから、気にしないで……ね。ほら、もう寝ないと体に毒ですよ?」

毒という一言が心に刺さる。眠れないのはお見通しだったのか、一緒に寝てあげますと申し出てくれた。

「よしよし」とか言われながらゆっくりと頭や背中を撫でてくれる。姿の変わってしまった俺を受け入れてくれている。自然と気分が落ち着き睡魔に襲われる。

俺は……○○だ。それはどんな姿になっても変わらない。でも、本当の姿に戻りたい。本当の姿として俺は仲間として受け入れて欲しい……。

いつか、かなら……ず……。

むにゃ……



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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