あれから俺がどうなったのかはよく分からない。男の精神ではとても正常な状態を保てないような状況に置かれた所までは覚えている。だが、今俺がいる場所は元の部屋。枕元には心配そうに白蓮が顔をのぞかせている状況だ。
白蓮「よかった……。命さんったら、のぼせて気を失ってしまったんですよ?」
ある意味正解。窓から外を見ると既に明るくなっておりそのまま眠ってしまったことが伺える。永遠亭の薬の効果は……残念ながらまだ現れていないようである。肉体は女性のもののままであった。
貴方「介抱……してくれたのか?」
微笑を浮かべ、コクリと頷く尼僧。うう、まだ頭がクラクラする。頭を押さえる俺を白蓮は少し申し訳なさそうに覗きこんでいた。
白蓮「その……ぬえが激しいスキンシップをしていたけれど、彼女なりに少しでもここに馴染んで欲しいって考えて起こした行動なの。だから許してあげてね」
過ぎたことだし元の姿では絶対に経験できない事態だったろうしで別に責め立てるつもりは毛頭なかった。その旨を伝えるとホッとした表情を浮かべた。白蓮は意外と表情豊かなのである。
白蓮「よかった……。記憶を無くして辛いかもしれないけれど、少しでも元の女の子に戻れるように私達も尽力しますので。……というわけで」
グイと寝起きの俺を腕を引いてくる。あと俺はれっきとした……
白蓮「今日は命さんを可愛くコーディネイトしてあげますよ! ほらっ、人里で最近可愛い服のお店が開いたんです。さあ、さあ!」
「軽い朝食です」と手渡されたおにぎりを手に、俺は命蓮寺の外に連れ出される。
(一方ナズーリンは……)
ナズ「ご主人、聖を見なかったかい?」
風呂場での一悶着の後、ナズは貴方の本当の症状を伝えるべく白蓮を探していた。
朝一番に出くわした自らの主人に居場所を聞き出すが……。
星「いえ……あっ! そういえば命さんと一緒にさっき出て行きました」
ナズ「クッ……、遅かったか。ご主人、すまないが私も用事があるので失礼するよ。ご主人はしばらく留守を頼む」
足早にダウザーも寺を出て貴方と白蓮を探し当てる……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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