路地裏から出て一度戻ることになった矢先……

ナズ「○○っ! 探したぞ。勝手に外を出歩かれては私が困る……」

白蓮「えっ……○○さん?」

一人話についていけず置いてけぼりの白蓮。頭に「?」マークを浮かべて俺とナズの顔を変わりばんこに覗きこむ。

ナズ「そうだよ、聖はずっと『命』という別の人間と思いこんでいたらしいけれど、こいつはれっきとした○○だよ。そして○○をこんなふうにした犯人は……」

言いきる間もなくナズは低空飛行をしながら路地裏へと突っ込んでいった。俺達も再び路地裏に駆け込む。

狭い道を少し進むと先回りしていなナズーリンとその手前にいるのはネメシス人形を抱えたメディスン。俺達が駆け付けたことで丁度挟み撃ちの形となっていた。

ナズ「『メディスン・メランコリー』。アールバイパーに乗っていた○○に襲いかかり、ネメシス人形を奪った上に鈴蘭毒で○○の性別を反転させた張本人だ。○○いわくその上海人形は自らの髪の毛を埋め込んだ特別製らしい。そりゃあバッチリとロッドが反応したさ。そんなレアものを盗んだのが運の尽きだな」

じり……じりと少しずつ距離を縮めていく。

ナズ「困るんだよねぇ、○○は聖のお気に入りだし、それ抜きで考えても貴重な人間の命蓮寺メンバーなんだ。事情は知らないが勝手に体を弄られたら困る」

手にするロッドをビシと向けてカッコ良く決めている。観念したのか、鈴蘭妖怪はその場で俯いた。俯きながら恨めしそうな眼差しをこちらに向けてきた。

白蓮「メディちゃん……でしたっけ? 私もまだ混乱しています。本当に○○さんを女体化させたのか、仮にそうだとしたら何故○○さんを襲ったのか、お話して頂戴な」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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