時間をかけ過ぎて手遅れという事態は避けたい。俺は早速アールバイパーに乗り込もうとした。

いざ行かんと勇んでいると、チョイチョイと肩を突かれる。不意な呼びかけに俺は思わず変な声をあげてしまう。

振り向いた先にはセーラー服姿のムラサがいた。

ムラサ「しかしまあ大変な目に遭いましたね、命さん……いいえ、○○さん」

あれ、俺の名前を知っている……!?

呼ばれる筈のない名前を急に口にされ、数歩後ずさりしてしまう。急な異常行動に白蓮達が首をかしげて大丈夫かと促すが、作り笑顔で切り抜けた。

ムラサ「そりゃあ分かるよ。なんてったって最初に君を見つけたのは、他でもない私なんだからね」

不時着したアールバイパーのコクピット内にいたのは俺一人だったのだという。そして俺が他の人間にアールバイパーの操縦を任せるとは考えにくいという推測からこのような答えを導き出したとのこと。

貴方「ちょっと病院までひとっ飛びしてくる」

彼女を振りきり、今度こそ愛機に乗り込もうと身を乗り出す。が、待ってくれとこちらの裾を引っ張った。

ムラサ「待って待って! 今のアールバイパーは本来の半分の力も出せないわ。バイパーの特殊武器装備は音声入力なの知ってるよね。この意味、分かる?」

幻想郷では明らかにイレギュラーな存在である超時空戦闘機。この銀翼が心ない者の手に渡って悪用されないようにと、アールバイパーの特殊武器(スモールスプレッドやノーマルレーザー等)の装備は音声入力を採用する事になったのだ。

これは幻想郷にアールバイパーを置くことを許す代わりにと八雲紫から指示されたものであり、にとりが頭を抱えながらこの機能を付けているのを俺は見ていた気がする。

確かにスペルカードを掲げる時は高らかに宣言するのだから、音声入力なのは理にかなっている。銀翼の事情を今一つ理解しきっていない幻想郷の少女達もこの案には肯定的であった。

当然スペルカードの攻撃として使用する特殊武装を装備するときも音声入力。俺以外がスペル名や装備名を口にしても反応しない。

つまり俺の声が無いとこのアールバイパーは大空を飛んだり、通常ショットを撃ったり、リデュース(リデュース機能は突貫工事的に付加されたものなのでボタン1つで発動したり解除したりする)したり出来る程度の能力しか発揮できなくなり、弾幕ごっこをまともに行うことが出来なくなってしまうのだ。当然途中で妖怪に襲われようものなら逃げるしかなく、それすらも敵わない事態に陥ることも十分にあり得る。

貴方「あっ……! 女体化して声も変わってしまったから、スペルカードが全然使えないじゃないか!」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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