目の前に真紅の弾が迫る。回避行動を取ろうとしたが、すっかり毒ガス地帯に入り込んでしまったアールバイパーでは回避が間に合わない。
貴方「う……うわあああぁぁぁっっ!!」
慌ててトリガーを引きっぱなしにする。周囲を青白いエネルギー状の膜が覆う。そして、発射された。
水色のエネルギーの塊たるそれは、全く見当違いの方向へと伸びていく。お、終わった……。最後の切り札をまともに活用する事も出来ずに無駄打ちしてしまったのだ。拾った命も打つ手なしのこの状況ではいずれ潰えてしまう。
メディスン「なんて一撃……。まるでマスタースパークね……」
その後は散々であった。切り札を失ったという精神的なダメージにより、バイパーの動きにキレがなくなってしまったのだ。
メディスン「そうね……あなたを女の子にするのにも飽きたし、今度はもっととびきりの毒をお見舞いしようかしら……」
死の宣告。まどろっこしい事はやめて遂に殺しにかかるようだ。いよいよとどめの一撃と言わんばかりに彼女の周囲にどす黒い空気がよっていく。
メディスン「あなたのマネッコで毒を浴びせてあげる。どう、怖い?」
ふと眼下に広がる鈴蘭畑ではこちらの勝負の行方を見守ってる目があった。上海人形程度のサイズの生命体。名前は良く分からないが、「スーさん」って呼ばれていたような気がする。彼女も妖精の類なのだろうか。
試すしかない。自らを蝕む毒素をひり出そうとする。落ちついて……集中して……。だが、なかなか上手くいかない。駄目だ、こういう時こそ慌てずに……よし、キャプチャーボール完成。
一か八か、スーさんにボールをぶつける。自身の感覚と繋がる妙な痺れを覚える。よし、キャプチャー出来た。やはり鈴蘭の妖精とか精霊のようなものなのだろう。
メディスン「あっ、私のスーさんをっ……!」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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