心臓がドクンと脈打つ。そうだ、俺はまだ生きている。血潮が俺の体を流れているのだ。
そしてその血潮の流れを止めんとする忌々しい毒素も俺の体に流れている……。そうだ、今の俺は毒に蝕まれている身。この毒素をもエネルギーとして放出すれば打ち勝てるかも……。
やるしかない! 俺は体中の血潮を一点に集中させるイメージで雄たけびを上げる。
貴方「うおおおおぉぉぉーーっ!!」
甲高い声が野太くなる。姿は女に変えられても、魂の叫びまでは変わらない。まさに漢(おとこ)の声。流れている。血潮が、毒素が……!
劣勢だったαビームはその勢いを取り戻し、逆に赤黒い毒素の光線を飲みこみ始めた。
メディスン「ちょ、何これ……? こっちの毒を飲みこんでいるの……!?」
慌てて弾幕を張るが、チンケな弾ではこのパワフルなビーム合戦には干渉できない。お互いのビームに触れて弾は消えてしまった。勢いに乗ればこちらのものだ。
次に鈴蘭妖怪が下した手はもう1本毒素ビームを撃ち込むこと。ビームのような高出力のものでないと状況がひっくり返せないと判断したのだろう。だが、それは俺の思うツボだ。勢いに乗った俺に死角なし。
新たにに照射された毒ビームをも飲み込んでやった。
貴方「いよっしゃあ! ダブルカウンター!!」
マスタースパークを凌駕する極太のビームが鈴蘭妖怪に襲いかかる。
何度もビームを撃ち直すメディスンであったが結果は同じ。むしろ俺が勢いに乗るだけであった。
メディスン「これは……私の毒? なんで、なんで? でもどんどん流れ込んできて……。駄目、耐えられない……!!」
何故か恍惚の悲鳴を上げながらメディスンは落ちていった。彼女は元は人形。どんなに強力な毒も通用しないのだろうが、「αビーム」によって物理的なエネルギーとしても変換されて、その衝撃で吹き飛んだのだろう。
貴方「勝った……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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