白蓮「ああっ! 命さんが……命さんが……!!」
ムラサ「聖、お願いですから落ちついて……」
俺が命蓮寺に戻るとパニくっている白蓮とそれを制止するムラサと一輪に出くわした。せわしなく右往左往する白蓮の進行方向を塞ぐように弁解する船長に、裾に引きずられている一輪、そしてそんな彼女を支えている雲山。
ムラサ「おおっ、おかえり○○!」
白蓮「えっ○○さん? ……ってどうしたんですかその女ものの格好は!?」
しまった、着替えるの忘れてた……。気まずくなって頭をポリポリかいてこの場を誤魔化す。
白蓮の言う命が俺自身であったことを事細かに説明した。
白蓮「えええっ! それじゃあ命さんってのは毒の力で女体化していた○○さんっ……!?」
ムラサ「だから何度もそう言ったでしょうに……」
その後、そんな大変なことをどうして黙っていたのと説教された。真実を話したのに全然耳を傾けなかった超人ってのは、どこのどの聖人なのやら……。
白蓮「口答えするんですか? そんないけない子は罰として……」
ギュっとこちらの腕に抱きついてきた。
白蓮「今日一日は絶対にこの手を離しませんよ!」
要は心配だったということだろう。俺が俺の姿として白蓮と接したのが随分昔に感じられる。こうなるのも仕方のないことだろう。
貴方「あの……着替えたいんだけれど……」
白蓮「駄目ですよ? これは罰なんですから、絶対に離しませんっ」
そう言いきると俺の腕にスリスリと擦り寄ってきた。やれやれ、天然ぽやぽやな超人お姉さんには逆らえなさそうだ。今日一日くらいなら……いいかな?
着替えられないけれど……。
X.Y.パニック! ENDING Y
あとがき
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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