(学園を抜け出し道なき道を進むと、視界が開けた。…湖のようだ。)

良いところだろ。私、落ち込むとな、いつもここに来るんだ。
多分、私とお前だけしか知らないと思う。


…。

(……少し肌寒い。)

…これ、着ろよ。風邪ひくぞ。

(上着を手渡された。)

寄り添う

月を見に行く