…ねえ、他の男にもさ

こんな格好してみせるの?

(デヴィッドの寝室で下着姿の貴女)
(部屋に来るなりデヴィッドに脱がされてしまった)

それで、誘惑して、そしたら皆君の奴隷になるだろうね

(一歩一歩貴女に近付くととうとうベッドに押し倒した)

…僕はさ
君がこんな姿になるの、僕の前だけで良いって思ってたんだ
なのに

…これ、なあに?

(ビリビリと音を立てて貴女のキャミソールを引き裂くと現れた白い胸元を指でなぞる)
(紅い跡が刻まれていた)

(…何時もと明らかに違うデヴィッドに怯える貴女)

誰がしたの?
ボウイ?マーティン?スティーヴ?トニー?まさかと思うけどジョージ?

それとも…僕の知らない誰か?

勿論君はされたくなかったよね…?
されたくなかったけど無理矢理キスマーク付けられちゃったんだよね?

はは、そうだよね、そうなんだよね
でもさ…どんなに愛してるって伝えても君はふわふわ飛んで行っちゃうんだ
小鳥みたいにね

だったらさ…此処で羽を千切って繋いでおけば…君はもう何処にも行けないから
此処で僕と一緒に居ようよ

(デヴィッドの目には何の光も宿っていない)
(ただ冷たい氷の様な色を湛えて貴女を見つめている)
(…でもその中に有り得ない程熱い何かが…貴女への愛情が沈んでいる様に見える)

…愛してるのにね

(ブチ、と音がした)
(急に胸が緩んだ様な気がする貴女)
(案の定下着のホックが外されている)

愛してるのに… ね、

(やわやわと胸に直接手を這わせ、ゆっくりと揉み始めたデヴィッド)

僕の腕の中で、壊れてしまえばいいんだ

(デヴィッドは震えながら泣き出す貴女に覆い被さった…)
……