(夕方)
(少し星の出てきた空を見上げているとマーティンが話し掛けてきた)

こんばんは、気分はどうだい?
…いや、良いなら安心したよ

…さっきうとうとしていたら夢を見てね
君がある日元の世界に帰って行ってしまうという内容だったんだ

(ぎゅ)

君は、此処に居るよな…?
この温もりは、君のものだよな…?

…すまない、私とした事が

それでな、七夕の星…オリヒメとヒコボシ…か?
実はお互いに16光年程離れているらしい、というのを思い出したんだよ
光の速さで会いに行っても、16年掛けないと会いにいけないなんてな

私達も…本当は16年どころか30年位離れていたんだと思うと何だか切なくてね

君を帰したくないな…ずっと、私達と共に居て欲しい

それが、私の願いなんだ
元の世界に帰らなくてすみますように