謙也「笑われた……」
財前「だってめっちゃ厨二臭いやないっスか
アレや…いっそ浪速のメロスとかどうです?
メロスやったら教科書にもあるし、一気に文学的な雰囲気出るんちゃいます?」
謙也「メロスかぁ…浪速のメロス……ん、なんかエエかもしれへんなぁ」
財前「あー…でもメロスって妹の結婚式出るために、赤の他人身代わりにした奴やんなぁ…
真の英雄ってむしろセリヌンティウスやんなぁ…先輩がそんなやつと思われるんは後輩として心外や…ちょっと変えて……
…浪速のエロスで。
ムッツリな先輩にピッタリや!」
謙也「うん…ムッツリだけ前面に押し出されて、足の速さ全く押し出されてへんなぁ…
…お前、後輩として
先輩がその二つ名でエエん?むしろこっちのが嫌やない?」
謙也は説得した。必ず、この言いたい放題の後輩を諭さなければならぬと決意した。