~吹雪の日記~
「○○年○月○日
あの敵棲地での奇跡的な勝利から、1ヶ月が経ちました。あの戦いで傷ついたみんなの怪我もようやく癒え、壊された鎮守府もなんとか元通りになりつつあります。大鳳さんも、今ではすっかり艦隊に溶け込んでいます。最近は、赤城先輩や大和さんと一緒にお食事をするのが楽しみなんだそうです。
艦隊に、前みたいな笑顔が戻ってきたな、って思います。
…でも、帰ってこないものもあります。
睦月ちゃんは、まだ時々、ふと寂しそうな顔をすることがあります。夜中に、如月ちゃんの名を呼んで泣いていたこともありました。私も、如月ちゃんのことは、まだ本当に心の整理ができているというわけではありません。金剛先輩や神通さんには、いつも気を使ってもらってばかりです。
それに……」
吹雪「司令官……いつになったら帰ってくるんですかぁ……」「司令官が、『重要な任務』のために出発してから、もう5日です。長門秘書艦に聞いても、行き先は分からない、の一点張りでした。聞き出せたのは、ある学者の先生に会いに行ったということだけ。その人の名前は……」
吹雪「フラ……フラ……なんだっけ?」夕立「フラダンスっぽい?」睦月「違うよ、『フラウロス』だよ!」???「フラウロス!?」(バダンッ!!)
吹雪「あの……どちら様、でしょうか?」マシュ「あっ――」→