加賀「少し、いいかしら」

…なんでしょう?不知火はこれから燃料の調達に行かなければならないのですが?

加賀「焦っているようね。そんな状態では勝てる戦いも勝てないわ」

しかし…

加賀「遠征は他の駆逐艦に任せなさい。貴女は私と一緒に反省会です」

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加賀「これが今の編成ね。本当にこれ以上改善の余地がないか、考え直してみましょう」

・軽空母編成→機動部隊本隊随伴護衛艦隊

……少なくとも一つ。不知火を夕立か綾波に変えるべきです。不知火では打撃力が不足しています。

加賀(不貞腐れて…はいないようね。先ほどのやりとりだけで冷静さを取り戻すあたり、やはり秘書艦を長らく務めるだけはあるわね)
加賀「それは否定しないわ。ただ、それよりも大きな問題があると思うの」


問題?

加賀「艦載機の熟練度が制空に影響するようになった今、艦戦の数はこれほど必要ないわ。特に千代田。16機のスロットに艦攻を積むと全滅するからと烈風を積んだようだけど、はっきり言って無駄よ」

なるほど…しかし、全滅させられるよりは…いえ、他の空母なら…?

加賀「……」

選択肢は2つ。隼鷹さんなら2番めに多いスロットが20機、これなら五分以上の確率で生き残る。もう一つは、この際羅針盤の安定性を捨てて正規空母3隻にする…その場合支援との兼ね合いを考えると五航戦の2人が適任…

加賀「……私も同じ考えよ。試すなら五航戦が先ね。軽空母編成に比べたら道中も安定するのではないかしら」

もう一つ…今思うと、羽黒さんも第1艦隊の位置からでは持ち味の火力を活かしきれません。この際対空防御を優先し、摩耶さんに交代したほうが良いかもしれません。

加賀「それは思いつかなかったわ。悪くないと思うわよ」

加賀さん、ありがとうございます。次こそは…勝ちます。

加賀「…ええ。必ず」


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