平成29年8月12日

大淀「はい、作戦の説明をします」

何ですかこの部屋……あと瑞雲祭りは終わったはずでは?

大淀「本作戦は、一昨年の第十一号作戦で進出したステビア海、さらにその先を目指す作戦です!」

あっ、無視した。

大淀「今回はスエズ運河を越え、地中海も横断して大西洋を目指します!!」

陽炎「大西洋う!?」

何ヶ月かかるんでしょうか……?

大淀「はっちゃんさんは2日で往復しましたよ?」

えっ、いや、それは何か色々とおかしいような……

霞「まあ、70年前の感覚で考えてもしょうがないでしょ。実際一昨年もステビア海までは行ったわけだし」

霰「なんとか、なるよ」

そ、そうですね……

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それはそれとして、補給線が縦に伸びるのはどうしようもありません。部隊を分けるお札の数は過去最多の5種類……

それでいて、各部隊もそれぞれ輸送や戦闘といった複数の任務を遂行できる程度に充実させなければなりません。

陽炎「層の厚さが問われる、ってワケね」

霞「そうね。今まででも一番難しい作戦だと思うわ」

霰「どうする? 甲作戦はたいへんだよ……」

いえ、全部甲作戦で行きます。

霞「正気!?」

うっふふふふ……正気じゃないかもしれません。正直に言うと、先ほどから気が高ぶって仕方がないんです。自分たちの力を試したい。我々はここまで力をつけたって証明したい。こんなに『燃える』作戦は久しぶりです……!

陽炎「あっちゃ〜〜、火がついちゃったか……」

霰「でも、なんだか嬉しそう」

霞「ったく……こうなったら止まんない奴よね、あんたは。好きにすればいいわ。それで狭霧や天霧が見つかんなかったり、最悪作戦が完遂できなくても泣くんじゃないわよ?」

無論です。

陽炎「おー、そこまで覚悟してるってんなら、私らも乗るしかないわね! 18駆、行くわよ!」

霞「いやそれ不知火の役目でしょーが!」


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