(霧島のマイクチェック攻撃は、アサシンと対峙する不知火たちの元にも届いていた。轟音と言う名の暴力が去った後には、立っている者は数えるほどしか居なかった)
天龍「ってーー、何だったんだ今のは…」(鬱陶しいという理由で通信装置を耳に付けて居なかった天龍と…)
長門「おい、お前は正気か?」天龍「そっちこそ」長門「ん、大丈夫そうだな。どうやら私は通信装置が故障していたので助かったようだ。くそ…派手にやられたな…探照灯も大分壊された…」天龍「!…不知火は!?」ああああああああっ!!沈めっ!沈めええっ!!(ドウッ!!ドウッ!!)
(…怒りのあまり“声が耳に入っていなかった”不知火は、これを好機とばかりにアサシンへと襲いかかっていた。しかしスルスルと闇を伝って幻惑するアサシンの動きをまるで捉えられていないようであった)
天龍「くっ…探照灯!」長門「やめておけ」天龍「何でだよ!?」長門「この状況で照らせば、奴はお前を狙ってくるぞ」天龍「望むところだ!」長門「その身体で戦う気か?」(長門が指摘する通り、天龍は全身に傷を負っていた。その多くが操られた龍田によって付けられた傷だった)
天龍「…ったりめえだ!オレは死ぬまで戦うんだ!!」長門「お前が死んだら、龍田は自分を責めるぞ」天龍「あ…」長門「私が出る。お前は皆を…そうだな、流されないように近くの浅瀬にでも座礁させておいてくれ。朝までは、まだ1時間はある。…頼んだぞ」天龍「おい!お前だってボロボロじゃねえか!?お前だって…」長門「ふっ…ビッグセブンの力、侮るなよ?」(それだけ言い残して、長門は振り返らず駆け出した)
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