長門「…という訳なんだ」

天龍「はぁ!?その侵入者とやらが突然現れたと思ったら突然消えて、その上記憶も写真も消しちまったって?信じられるかよそんな話!」

長門「…天龍は何故ここに?」

天龍「ヒマだからだよ。ったく、任務とはいえ、オレの第2艦隊を90時間も潜水艦の奴らに明け渡さなきゃならねえなんて…」

(ああ、そういうこと…)こうして話してる不知火自身が最も信じられないのですから仕方ありません。ですが、青葉さんのカメラは、少なくとも何か異常な事態があったことを示しています。

青葉「防犯カメラも確認したんですが、やはり誰も映っていなかったそうです…」

長門「まるで魔法だな…」

天龍「魔法ねえ…この間の“サーヴァント”とかいう連中ならその位やってもおかしくねえ…か?」

…確証は持てませんが、少なくとも同等の敵を想定したほうが良いでしょう。

青葉「敵…ですか?」

ええ、たった今気づいたのですが…不知火の主砲に弾薬が装填され、発射用意がなされていました。

長門「!!」

…不知火が鎮守府の中で戦闘態勢に入ったということです。記憶にはありませんが…。少なくとも、その侵入者が敵対的な存在であったことは間違いありません。

長門「神出鬼没で、しかも消えるときには自分の情報を一切消し去ってしまう能力を持った敵か…」

青葉「い、今にも襲ってこないですかね!?」

とにかく、警戒態勢を敷く必要があるでしょう、司令。相手はいつ襲ってくるか分かりませんが…


天龍「……」
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