(提督たちが北方海域に向かってから二十数分後。代わりに鎮守府に詰めていた三十数名の憲兵は一人を除いて全員意識を失っていた。幸か不幸か、一人の憲兵は意識を保っていたが一人の少女に組み敷かれていた)

憲兵(な、なんだこいつは…仲間が…一瞬で…くそ、なんでこんなに小さいのに振り払えないんだ…!)


ねえ、おにいさん

憲兵「な、なんだ?」

不知火のおねえちゃんがどこに行ったのかしらないかな?

憲兵「そんなこと俺が教えるわけないだろ!」

…しってるんだね?

憲兵「…!」

おしえてほしいな、にげないでって言ったのにだれもいないんだもん

憲兵「だから、教えられるわけグッ!?」

(足に激痛が走りあわてて少女越しに目を向けると足に大きなナイフが刺さっていた)


おにいさん、しっているなら早くおしえて?はやくおしえないと、なかまの人しんじゃうよ?

(腰からナイフを抜き、ナイフ投げの要領で投げたナイフは気絶した仲間の頭の近くに突き刺さった)

いーち(ダンッ!)
にーい(ダンッ!)
さーん(ダンッ!)


(三本目が頭のギリギリに突き刺さった)

おしえてくれる?

憲兵「そ、それでも…ぐぁっ!?」

(もう片方の足にもナイフが刺さり、)


ねえ、おにいさん

は く じ ょ う す る ?

(事ここにいたり、この憲兵はもう耐えられなくなっていた。すべてを話した後、この憲兵はほかの仲間と同じように意識を刈り取られ、アサシンは霊体化して姿を消した)


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