(一方、北方海域西部)
鎮守府時間でフタフタマルマル、もうすぐ日没ですね。
あきつ丸「不知火殿、一つ宜しいか?」何か?
あきつ丸「仮にも提督殿が座乗される旗艦が、このような小舟で宜しいのですか?」(提督を乗せて停泊しているのは、高々10人乗り程度の小型クルーザーだった。操舵士役のまるゆの他、明石、あきつ丸、不知火がサポート兼護衛役として同乗していた)
小舟だから良いのです。敵がどんな存在か分かりませんが、船上よりも水面上のほうが動きを制限しやすいでしょう。従って、船上に白兵戦を行う余地は少なければ少ないほど良いのです。
…さあ、日没です。備えを厳重にお願いします。明石さん、通信の用意は?
明石「いつでもオッケーよ!」どうも。
(ガチャッ)
『こちら旗艦不知火!現時刻をもって戦闘行動を開始する!探照灯点灯!』
(カアァァァッ!)
『全艦抜錨!出撃です!』
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(霊体化したアサシンは一目散に北方海域へと向かい…そして、海域西部にてついに彼女らを補足した)見つ、けた…!(北方海域ではすでに日没を迎え、あたりはすでに暗闇に覆われていて艦娘の持つ探照灯が輝いていた。そう、『夜』を迎えていたのだ)
(スキル『霧夜の殺人』によって、アサシンは確実に先手を取ることができる。クラススキル『気配遮断』を合わせることにより『完璧な奇襲』を行うことができるようになる)
(伝説の連続殺人鬼の魔の手がついに艦娘と提督に襲い掛かった)
(人が倒れる音がして、彼女らがあわてて振り向いたらそこには―――)見つけたよ、おねえちゃん(―――操舵を担当していたまるゆは力なく倒れ、提督を抑え込みその喉にナイフを突きつけているアサシンの姿があった)
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