師匠「あの後ですね、北方海域にいた艦娘は奮戦虚しく全滅しました。1人を除いて」
青葉「1人?」
師匠「阿賀野さんです。あの鎧の人…えっと、何とかロットさん」
イムヤ「ランスロット」
師匠「そう、そのナンスロットさんに操られたまま連れてかれて、拒否できないままあんなことやこんなことを…」
青葉「そん…な…」
イムヤ「たぶん青葉の考えてるようなのとは違うけど」
青葉「な、何ですか!別に如何わしいことなんて」
師匠「あら、イムヤちゃんは“如何わしいこと”なんて一言も言ってませんけど?」
青葉「ムキーーーー!」
それもこれも、青葉さんが折角成立しそうだった交渉を駄目にしたからです。反省してください。
青葉「うう…」
うっふふふ…もっと、もっと後悔するがいいわ…!
青葉「うう、不知火ちゃんがいつもの2割増くらいで黒い…」
イムヤ(あれで2割増なんだ)
師匠(怖いわねえ)
…何か。
師匠・イムヤ「「な、何でも!」」ブルンブルン
イムヤ「とにかく、やり直す気があるんだったら、真面目に反省してよね」
師匠「そうね。ねえ青葉さん、どうして向こうの要求を断ったんです?」
青葉「だって、データなんて渡したら何に使われるか分からないですし、情報漏洩を防ぐのは軍事の基本…」
師匠「防げました?」
青葉「う、確かに無理でしたけど、でもあれは急な襲撃で陣形が混乱したからで、逃げに徹すれば…男共はジャックちゃん程は速くないだろうし…」
師匠「あら、あのヨンスロット「ランスロット」さんはジャックさんより速いですよ?」
青葉「え」
師匠「因みにあのカカロット「ランスロット」さんの能力は宝具らしいですよ?武器なら何でも触りさえすれば全部自由に操れるんですって。だから集中砲撃でやっつけようとしても、砲弾全部操られて返り討ちにされちゃいます。怖いですねっ♪」
青葉「むう、そうすると…そもそも、漏洩を防ごうということ自体が間違い…どうせ簡単に鹵獲されてしまうのなら…!」
師匠(ニコニコ)
青葉「分かりました師匠!青葉のなすべき事が!」
青葉さん…
青葉「そういえばランスロットさんでしたっけ?あの鎧の人」
師匠「ランスロット「カカロット」」
イムヤ「……」
師匠「………」
青葉「…こほん。ランスロットといえばアーサー王の円卓の騎士の1人で、なんと王妃様を寝取っちゃった人なんですよね。これはスクープの香りが!ムフフフ、俄然燃えてきましたよお!」
師匠「うふふ、覚悟はできたみたいですねっ♪」
青葉「ええ!待っててねみんな!」
イムヤ「それじゃ、タイゲー道場はこれにて閉幕!」
師匠「またねー♪」
青葉「“また”は勘弁して!?」もどる?
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