日向「エリート級か…!」

飛鷹「何よあの数!」

赤城「うろたえないで!いい?制空権の確保が最優先!艦爆・艦攻は打ち落とされないように一撃離脱を心がけて!」

(赤城の指示通り、艦戦を中心とした航空部隊が飛び立つ)

隼鷹「いっけぇー!」

(烈風・烈風改をあわせて242機。1機1機の性能もこちらが勝る。双方ともに数は減っているが、明らかに敵のほうが減りが大きい)

瑞鶴「いいわ!江草隊、本体の目を奪って!ロクマルイチの烈風は援護を!」

(瑞鶴の号令に従い、江草隊の彗星12機がレ級の直上をとり、急降下爆撃を仕掛ける。与えるダメージは微小にとどまったが、烈風との的確な連携によりレ級の対空砲火を引き付け、上空での制空戦をより有利にする結果となった)

利根「抜けてくるぞ!」

(制空戦の合間を縫って抜け出したレ級の艦爆が本隊に迫るが、その前に随伴護衛艦隊の6隻が立ちはだかる)

摩耶「させるかよ!お前ら、対空砲火の準備はいいか!」

鬼怒「バッチリ!」

Верный「任せなよ」

ジャキジャキッ!!

(高角砲と対空機銃が一斉に空を向く。中でも目を引くのが摩耶の全身からハリネズミのように突き出した全84門の対空機銃だ)

摩耶「慌てんなよ、ガッチリ引き付けて…ーっ!」

(対空砲火は敵艦爆が急降下爆撃の体勢に入らんというまさにその瞬間に放たれた。命中弾は殆どないが、体勢を崩された敵機は攻撃を続行できず旋回する。そして――)

霧島「ベストタイミングよ、流石ね!私も負けてられないわ…サン…ニー…イチ…斉射ぁー!」

ド…バァッッ!!

(霧島の試製35.6cm砲から放たれたのは三式弾。空中で爆散した焼夷弾が立ち往生する敵機の群れに襲い掛かり、再突入を許さない。その間に護衛艦隊は高角砲の再装填を済ませ、迎撃を続行する)

赤城「その調子よ!このまま制空権を確保します!」

不知火(現時点で残機数が敵が6割、こちらは9割…このまま行けば制空権確保は難しくない。しかし…なぜでしょう。いやな予感がします)

早霜「…不知火さん?どうか、しましたか?」

不知火「いえ、なんでもないわ。敵から目を離さないで」

早霜「……」


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