程なくして、望月、伊勢が加わり、敵情を少しでも解明すべく議論が行われた。
望月「吸血鬼ね…ドラキュラ伯爵か、その元ネタの串刺し公ヴラド、あとはバートリー・エルジェーベトとか、ジル・ド・レあたり?」
望月「龍の化身は…ちょっと候補が多すぎるかなあ…有名どころだと、アーサー王とか…独眼竜とか…?」
初雪「スサノオとかジークフリートって線も…?」
望月「ああ、武器とか能力が竜由来ってパターンね。そういうのも入れたらホントに際限無くなるなあ」
望月「猛獣…ってことは、ライオンとか狼とかかな?獅子王リチャード1世、クランの猛犬クーフーリン、青き狼チンギスハン…」
初雪「斉天大聖…」
望月「孫悟空か、その発想はなかったよ…や、これも多過ぎて絞れないわ」
望月「小さき者に手を出すな?これだけ妙に指示が具体的だね」
初雪「攻撃されると強くなるとか…」
望月「もしくはダメージを跳ね返すってパターンかもね。そういう能力で、尚且つ身体が小さいってなると、ちょっと思いつかないけど…まあ手を出すなって言うからには手を出さなきゃ大丈夫でしょ」
長門「望月、清代前後の中国の暗殺者に心当たりはあるか?」
望月「うーん…これも候補が多すぎて…その時代だと暗殺絡みで一番有名なのはたぶん袁世凱だけど…」
伊勢「いや、袁世凱って写真見たことあるけど、全然似てなかったわよ」
望月「だよねえ」
初雪「写真…思いついた名前片っ端からggってみる…?」
望月「それが良さそうだね。伊勢さん、付き合ってくれる?」
伊勢「まかせなさい!」
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