カッ!!
爆発音と剣戟の音。両者が入り混じった轟音が響き渡り、門は土煙に包まれた。赤城・祥鳳・瑞鳳の操る烈風と流星改。一斉爆撃を仕掛けた流星改の一部は剣戟に防がれ墜落したものの、残りの数十機が撃ち込んだ爆弾は小次郎の動きを効果的に牽制していた。結果…
侍(斬ったのは
絡繰蜻蛉数匹と、爆弾数個、そして
娘一人か…)
土煙が晴れた門の前に立っていたのは、2人。アサシンと、霞であった。
霞「はあ……はあ……や、やるわね……」
その左腕には縦に真一文字、深い切傷が刻まれていた。が、それを押えようともせず、霞は右腕で主砲を構える。
侍「いやいや、お主のほうこそ。拙者の剣を見切ったばかりか腕一本犠牲にして帽子の娘を救ってみせるとは、まっこと、小娘とは思えん勇猛さよ」
そう、爆風の中で振るわれた斬撃は、本来霰を狙ったものであった。そこへ霞が割り込み、左腕を斬らせることで致命傷を防ぎつつ霰を守ったのだった。
霞「フン……舐められたもんね。ホントなら4人揃って突入してたはずなんだけど」
侍「これはまた異なことを。ここに残って拙者を止める者が必要だから、お主が残ったのではないのか?」
霞「チッ…お見通しってわけか。まあいいわ。そういうことなら相手してあげる。ガンガンいくわよ!」
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一方、爆風に紛れて敷地内に突入した霰・陽炎・不知火の3人は、館の扉を開き、玄関の広間に入るところであった。先頭の陽炎が足を踏み入れようとした、その瞬間。
霰「待って!」
ぴた、と陽炎の足が空中で静止する。振り返ると、霰がこれまでとは違う…どこか怯えたような表情で正面を見据えている。
霰「何か、いる…この感じ……まるであの時みたいな…」
不知火(あの時…まさかキスカの!)
陽炎(伏兵…ってわけね)
霰がこくり、と頷く。3人は顔を見合わせ、一旦扉の手前に戻ると…
ドガァン!!
扉を砲撃で破壊し、踊り込んだ。
霰「そこに居る奴――姿をみせて!」
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