犬「―――いいねえ。なかなかやるじゃねえか」
爆炎の中から現れる蒼い槍兵。服は爆発で薄汚れているものの、大した傷は負っていない。
夕立「まだ、倒れないっぽい…?」
犬「そりゃあいくら何でも俺を舐めすぎだぜ?お嬢ちゃん。筋はいいが火力が足りてねえ」
犬「大体なあ―――この程度で倒れられるのなら、俺は英雄になぞなってねえよ!!!」
直後振るわれる紅の魔槍。躱すこともできずに地面には二輪目の紅い花が咲いた。
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「―――やはり蛮族か。戸を開けることすら知らぬ」
「両者で取り決められた盟約を破ったばかりか、我が領地を土足で踏み荒らす死ぬしかない愚者どもよ」
陽炎「――――――っ」
霰「あな、たは…」
ヴ「さあ、我が領地を踏み荒らす蛮族共。懲罰の時だ。その乾ききった喉を己が血で潤すがいい!」
ヴ「極刑王」不知火「後ろに跳びなさい!」
突如警鐘を鳴らした本能に従い、不知火は後のことを考えずに二人を引っ張って後ろに跳んだ。瞬間、先ほどまで三人がいた場所に長大な杭が出現した。
――――いや、三本だけではない。次々と杭が出現し、三人を串刺しにするべく杭の群れが広がっていく。
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