なんと、ライダーが自らの武器で喉を引き裂いたのだ。

金剛「何を……!?」



引き裂かれた喉からは血が溢れ、地面を汚す――――――ことは無かった。
噴出した血は空中にとどまり、紋様を映し出していく。




その紋様は―――まるで、何かの魔法陣のようだった。

金剛(何ですカあれ!今までのとは、まるで違う……)




その魔法陣に大きな『眼』が現れ、徐々に開かれていく。

メ「一度だけ警告します。全力で避けなさい」

金剛「何を――――――」




ついに『眼』が、完全に開かれた。

メ「でないと――――――死にますよ」

金剛(―――――まさか?!)

背中にゾワリとした感覚を覚え、思わず振り向く。そうして金剛は気づいた。
今まさに上陸を行い、無防備な姿をさらしている仲間たちは、ライダーの射線上にいるということを。

金剛「上陸は中止!急いで回避してくだサイ!」


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