赤城「――来ます!」
天馬を召還したライダーは、未だ上陸の済んでいない第2部隊の空母たちに標的を変更する。
メ「行かせはしないッ!」
比叡「っ…待ちなさい!」
後を追って海面に舞い戻った金剛・比叡を含む艦娘たちを、天馬の突進が間断なく攻め立てる。
赤城「直掩隊――」
弓を構えようとする赤城を、一人の小柄な空母娘が手で制する。
赤城「鳳翔さん…」
鳳翔「ここは私に」
一瞬の逡巡ののち、赤城は旗艦として決断する。
赤城「――分かりました。他の皆さんは上陸を急いで!」
鳳翔「有難う。…軽空母鳳翔、出ます!」
ピシュッ!放たれた矢は空中で九六式艦上戦闘機に姿を変える。旧式の機体ながら、長年の実戦経験に裏打ちされた戦闘能力は後継機にも劣らない。
メ「何人来ようと同じこと…」
機銃弾と砲弾の作る濃密な弾幕を前に、かつてゴルゴーンの怪物と恐れられた美女は不敵に微笑んだ。
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