霧島(決まった…)
今の一撃の手ごたえは大きい。少なくとも、無傷はあり得ないと霧島は確信した。
今の一撃を食らえば、普通の相手はひとたまりもない。首の骨が折れて死ぬだろう。
もっとも、
普通の相手だったら、の話ではあるが。
エ「やってくれるじゃない。ちょっとだけ驚いたわ」
パンパンと服についた埃を払いながらランサーが起き上がる。大した傷は無いらしい。
エ「で、これだけ?つまんないわね」
霧島(武器…軍刀は折れた、砲撃は効かない。ならば、後は己の拳で戦うのみ!)
霧島「オオオオオオオッ!!!」
エ「いまさらそんなもの効くと思って?」
マイクスタンド型の槍が振るわれ、容易に打倒される。霧島は拳の間合いに入ることもできなかった。
霧島「う、ぐぁ…」
榛名「霧島!」
霧島「榛名は上陸の手伝いを!ここにいては巻き込まれるわ!」
エ「お話は終わったかしら?」
霧島「ええ。私が相手よ、仲間に手は出させないわ」
エ「ふーん。でもあなたと戦うのはもう飽きちゃった」
エ「だから、私の―――チッ!」
羽虫を追い払うように無造作に槍を振るう。ランサーを邪魔したのは川内型の末女、那珂だった。
霧島「那珂、何を―――」
那珂「霧島さんは下がってて!」
そう言いつつ、霧島を庇うように立つ。
エ「そこの子リス。私の邪魔をして、ただで済むと思っているのかしら?」
瞬間、殺気が充満する。那珂の後ろにいる霧島でさえ、恐怖で一瞬身を竦ませてしまうほどの物。
ましてや直接殺気を叩きつけられた那珂は顔面が蒼白になって震えていた。
だが、出てきた以上引くことはできない。彼女もまた誇り高き艦娘の一人なのだから。
那珂「那珂ちゃんは……那珂ちゃんは艦隊のアイドルだもん!貴女になんて絶対負けないんだから!」
エ「へぇ…。なら、私のとっておきの唄で逝かせてあげる!」

那珂「な…城――――――?」
鮮血魔嬢!→