紅茶「避けたか。ふむ、この程度はやってもらわねば話になるまい」
艦娘達がいる冬木大橋から四キロ東にある冬木市センタービルの屋上に、彼はいた。
彼は冬木港での初戦からずっと彼女らを観察していたのだ。
紅茶「まあいい。―――冬木市一帯は私の射程だ。土足で入り込む者には、容赦はせんぞ」

降り注ぐ矢の雨を必死で掻い潜る。尤もただの矢ではなく、爆撃じみたものではあったが。
谷風「あ、あああ、浜風が、磯風がぁ!」
初春「子日―――――ッ!」
加古「古鷹ッ!?古鷹ぁ!」
爆風に煽られ、数名の艦娘が吹き飛ばされた瓦礫とともに川に落ちていく。だが、落ちた艦娘を助ける余裕など、もうどこにもありはしなかった。
大和(まずいわね、このままでは戦うまでもなく第一部隊は壊滅する)
大和「天龍、聞こえる!?アーチャーが出たわ、場所は―――」
天龍『すまねえ!こっちにもサーヴァントが出やがった!』
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