セイバーは振り返り、先に駆逐艦を仕留めるべく襲い掛かる。
Z1「ああああああっ!!!」
Z3「止まりなさい、止まりなさいよッ!!!」
二人は必死で迎撃する。が、戦艦の主砲でも止まらなかったセイバーを駆逐艦の主砲では止められるはずもない。
ジーク「ふんッ!」
Z1「あ、がっ…」
Z2「ぐはっ…」
あきつ丸「レーベ殿!マックス殿!」
二人をあっさりと殴り倒し、セイバーは再びビスマルクに向き直る。
ジーク「……終わりだ。何か言い残すことはあるか」
Bis「言い残すこと?笑わせないで!私たちはまだ、負けてなんかいないわ!」
セイバーは気が付いていなかった。殴り倒し、気を失ったはずの二人はビスマルクの声に呼応しセイバーの背中を狙ったのだ。
セイバーは思わずこれを防いだ。そして、この行動で彼女は彼の正体について一つの確信を抱く。
Bis「やっぱり…。あなた、背中が弱点ね!それに、その背中の模様…」
彼女の故郷、ドイツで最もポピュラーな英雄譚。
Bis「貴方、ジークフリートでしょ?」
その主人公であるニーベルンゲンの勇者、
竜殺しジークフリートだと。
ジーク「…よくぞ見破った。確かに、オレの名はジークフリートだ」
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港はもはやライブ会場と化し、二人の
歌姫は歌い続ける。
川内「いえーい!那珂ちゃんサイコー!」
メ(どうしましょうか、これ…)
過ぎ去った第二部隊は今から追跡すればすぐに追いつくだろう。だが、それでは面白くない。何より他のサーヴァントが迎撃するだろう。ならば、やることは一つ。
今この場に残っている敵を一掃する。
メ「ランサー!」
エ「えー?もう終わり?ま、仕方ないか」
ランサーの顔は熱気で赤くなっていた。どうやら曲に合わせて思う存分歌って踊ったらしい。―――その姿をみてライダーは頭が痛くなった。
メ「もう終わりにしましょう。いつまでもここで相手をしている時間はありません」
エ「それもそうね」
メ「ではそのように」
夜のライブは終了し、再び戦闘が始まる。
金剛「話は終わりましタカ?」
メ「ええ。お待たせしました。―――では、再開と行きましょう」
夜の港で、七人と二騎が衝突した。
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