天龍「でやあああああああ！」

こじ開けた穴を全速力で駆け抜ける天龍。その姿を見て、キャスターは笑う。

ナ「アハハハハハ！おっそーい！」

突っ込み、首に軍刀を振り下ろす瞬間。キャスターの姿が消え、同時に天龍の体が凍りつく。

天龍「ぐっ、クソッ！体が、凍って……！」

霊体化。いかに神秘の度合いが増したとはいえ、艦娘は幽霊に攻撃することはできない。

ナ「皆、やっちゃえ！」

再び実体化したキャスターの命令で凍りつき、動けなくなった天龍に槍を構えたトランプの兵士が群がっていく。

天龍「ぐ、畜生！チクショオオオオオオオォォォォォォォォ………」

天龍の絶叫は、夜空に虚しく消えていった……。

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龍田「天龍ちゃん！？」

「■■■■■■■■■■■ーーー！」

龍田「あっ！がっ、く、ぅ……」

ジャバウォックと戦っていた龍田は天龍の絶叫に反応した。反応してしまった。
ジャバウォックとの戦いは一進一退、攻撃力こそ桁違いなものの動きはそこまですばやくは無いためうまくかわしながら拮抗状態を保っていた。しかし、龍田は一瞬気を取られてしまい、その隙にジャバウォックの手に握りこまれてしまう。

龍田「て、天龍…ちゃ、ん……みん…な………」

万力の如く締め上げられ艤装がゆがみ、全身が悲鳴を上げる。龍田にはもう、かろうじて生き残っていた通信機を使い、仲間に助けを求めることしかできなかった。


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