警察官「ですが…」
龍驤「すまんけど、ウチ等もそろそろ戻るところや。だから――――――」
ガシッ
龍驤「ちょっ!?いきなりなにすんねん!」
警察官「申し訳ありませんが、あまりにも怪しいので署まで来てもらいます」
暁「ちょっと!レディの言ってることが信じられないわけ!?」
電「はわわ…私達、別に悪いことはやっていないのです!」
雷「それにほら、もっと怪しい人が屋上にいるわ!」
警察官「そんなことはどうでもいいのです。あなた方は署に来てもらいます」
隼鷹「オイ!なんだよそれ―――」
消防「では、我々も戻ります」
気が付いたら警報の音も消えていて、砲撃戦が再開されている。まるで、もう何も問題は無いというように。
火は、スプリンクラーによって消火されてしまっていた。
Вер(今のは…)
他のメンバーは警察官に対して抗議をしていたが、Верныйだけは警察官に抗議をしなかった。
彼女は見てしまったのだ。彼らの後ろで薄く笑う、狡猾なる魔女の影を。
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駆逐分隊出撃後…
北上「さーて、駆逐艦たちも行ったしね。そろそろ出てきなよ」
現れたるは全身を甲冑で身に纏った騎士。
モ「話は終わったか?艦娘共」
北上「やー、待たせちゃってごめんね。ほんじゃ、始めるとしますかね」
モ「言われなくてもそのつもりだ。――――――マスター」
かつて北の海で見た、氷の大地が出現する。
北上「皆、構えて!」
モ「精々少しは堪えてくれよ?そうしねぇとつまんねえから、なッ!!」
言い終るや否や文字通り弾丸の如く飛び出し、艦娘もこれを迎え撃つ。
真夜中の河で、騎士と艦娘が激突した。
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赤城率いる第二部隊は夜の新都を駆け抜けていた。無線から伝わる情報はどれも悪い情報ばかり、そのため赤城は少々焦っていた。はやく、味方を立て直さなければならないと。
赤城(急がなくちゃ…だけど、敵の本拠地なんてかけらも見つからない)
赤城(―――焦っちゃダメなのはわかってる。だけど…)
加賀「赤城さん…」
???「よう、お嬢さん方。こんな夜更けにどこへ行く?」
???「貴女方のような麗しい女性がこんな夜更けに出歩くのは、あまり感心できないですね」
加賀「一応確認しておくけれど。あなた方、サーヴァント?」
犬「おう、そうだ。得物を見りゃわかるとは思うが、オレがランサーだ」
白「私はセイバーと申します。以後、お見知りおきを」
瑞鶴「ついにこっちにも出やがったわね!」
犬「ほう、やる気に満ち溢れているようで何よりだ。ま、精々頑張ってくれや」
白「もう我らはそちらにかける言葉はありません。愚かにも我が主を裏切ったその代償、その身に刻み込んで差し上げましょう」
瑞鶴「翔鶴姉!」
翔鶴「分かっているわ、瑞鶴。皆さんもよろしいですね?では―――」
瑞鶴「先手必勝よ!」
犬「うっし!そんじゃまあ、行きますかねえ!」
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