不知火(陽炎も頑張っている…青葉さんがいるのならここを避けて通ることなどできない)
不知火「…ええ。いまさら何を臆することがあるのでしょう」

重厚なつくりをしている扉を押し開く。扉の先には大広間があり、その最奥部には二人の女性と一人の少年が佇んでいた。

「こんにちは。いやこんばんはかな?ともあれ、勇敢な艦娘さん。よくぞ此処までたどり着いた、そのことに関しては素直に賞賛を贈ろう」

不知火「貴方がマスターですか。手下にちまちま攻撃させて自分は拠点に閉じこもってる臆病者の顔はどんなものかと思いましたが、存外普通の顔なんですね」

「いやいや、それを言われると痛いな。僕は臆病者なんでね、真っ向からのドンパチなんて怖くてとてもできないさ。それよりも君のお友達はどうしたんだい?てっきり何人かで来るとは思ってたけど」

不知火「貴方のような臆病者に、不知火以外の面子は必要ないでしょう?」

「そりゃあ大した自信だ。艦娘っていうのはみんなこんな感じなのかな?実力はともかくこれだけ自信がなければ深海棲艦との終わりのない戦いなんて続けられないんだろうさ。ただまあ、今回は向ける相手を間違ったね」

不知火「ほう?向けざるを得ないようにした人間がどの口で言うんですか?」

「おいおい、先に引き金を引いたのはそちらだろ?ま、大方欲に目がくらんだ連中が暴発したんだろうが…」

不知火「随分と分かったような口をきくのですね?」

「まあなあ、似たような連中なんてどこにもいるもんさ。あんたら海軍だってそうだろ?こっちにきた…升黒だったか?あの男が送ってきた艦隊は叩き潰したが…正直面倒なんだ、いちいち攻撃するの。羽虫を叩き潰すのは大した手間ではないが、それが二十も三十も出てきたら面倒極まりない。そうだろ?」

不知火「なるほど。その為のこの戦ですか」


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