ダンッ!!!

ランサーが跳躍した距離はおよそ五十メートル。着地した場所でクラウチングスタートの如く構えていた。

青「受けてみるか、我が必殺の一撃を」

時雨「ま…不味い!皆、早く距離を――――――」

あれが放たれたらもうどうにもならない。そう判断した時雨が撤退の指示を出すも、

青「ハ、お遅えよ間抜け――――――!」

五十メートルの距離は一瞬にして縮まり、そのままの勢いで空中高くに跳びあがる。体はくの字に曲がり、手に握られた真紅の槍はぴたりと狙いを定めていた。




青「突き穿つ死翔の槍(ゲイボルク)!!」

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二度ほど痙攣した後、小さな手は動きを止めた。アーチャーは絶命した雪風を寝かせ、動けなくなった天津風に歩み寄った。

天津風「許さない。あんただけは絶対に許さないんだから……!」

アタ「汝に許される必要はない。弱者が強者に食われるのは当然だ」
アタ「恨むなら己の弱さを恨め。相手の力量を見誤り、敵に利する地で戦ったのが汝の敗因だ」

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アタ「さて…」

止めを刺された天津風が絶命した後、アーチャーは黙考する。先ほどの号令により各自の宝具解放が許可された。場所こそ選ばなくてはいけないもののマスターの許可なしで宝具を行使できるのは大きい。―――なればこそ、早く次の行動に移るべきだ。この近くで艦娘が集まっている場所と言えば穂群原高校が一番近いだろう。

アタ「…ふん」

彼女は次の戦場へと向かう。この地で斃れた二人に対しての憐憫など、ひとかけらも残さずに。


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