「■■■■■■■■■■■ーーー!」
那智「動きが変わった!?」
突如バーサーカーの動きが変わる。それまでよりもより速く、より強く、より狂い。
大和「なんてこと!?今までは本気じゃなかったってわけ!?」
大した話ではない。単に制御が難しかったため最低限に抑えられていた『狂化』スキルを全開にさせたというだけのこと。
妙高「でも今なら―――!」
振りかぶった隙に足元に攻撃する。今までならそのままバランスを崩し、回避することができた。
そう、今までなら。
妙高「え?」
見えなかった。間に合わない。
突如体勢を変えたバーサーカーはあり得ない速度で接近。そのまま砲撃の硬直で動けない妙高を、

「■■■■■■■■■■■ーーー!」
その剛腕で粉砕した。
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エ「またこの豆鉄砲!?ほらほら、この程度じゃ私は止まらないわよ!」
吹雪「くっ!」
吹雪(駆逐艦の砲じゃ攻撃力が足りない?なら足元を狙えば!)
吹雪「そこっ!」
エ「遅いわね、何処狙ってるの?」
足元を狙って攻撃するも、容易に回避されてしまった。
吹雪(私達ではこの相手の足止めをし続けるのは難しいです。空母の先輩方、早く来てください―――)
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さて、穂群原高校校庭では空母艦娘が自身の艦載機の発着艦及び指揮をとっていた。発着艦の都合上どうしても艦娘はそれぞれ離れていなければならず、祥鳳型及び千歳型の四人は校庭の隅、ちょうど加賀達からは死角になる場所で発着艦を行っていた。
千歳「ついにここも見つかってしまったようね…」
千代田「千歳お姉安心して?千歳お姉は千代田が守るんだから」
祥鳳「私たちの役目はこの周辺の哨戒ね。絶対に見逃しちゃだめよ?」
瑞鳳「分かってるって。そういや千歳、加賀さんから呼ばれてるんじゃないの?」
千歳「っと、そうだったわね、ちょっと言ってくるからサボらないでよ?」
分かってるって、という異口同音の言葉を背に千歳は加賀の方へ向かっていった。
千代田「千歳お姉の分まで千代田が頑張るんだから!」
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用事自体は数分と掛からず終わった。千歳自身も自分の仕事があるためすぐに戻ってきたのだが―――
千代田「ちとせ、おねぇ……逃、げ………」
「つまらん、脆弱にも程がある。いくら艦娘とはいえ、此処まで脆ければ木偶にも劣ろう」
千歳「な、何よこれ…」
目の前には得体の知れない者に首を掴まれ、宙に持ち上げられた千代田がいる。地面にはあり得ない方向に首が捻じ曲がった祥鳳と瑞鳳の二人が打ち捨てられていた。
千歳も攻撃態勢に移るが、すぐにとんでもないことに気が付いた。レーダーに映らないのである。レーダーのほか、あらゆる探知兵器にもそこにいる筈の敵の姿は映っていなかったのだ。
千代田「ち、と……あ゛…が……」
パキュッ、という軽い音が鳴り二、三痙攣した後に彼女は動かなくなった。その遺体を地面に打ち捨て、魔拳士の言葉は続く。
李「鵜を縊り殺すのにも飽きた。そろそろ手応えが欲しいところだが……小娘。お主はどうかな?」
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