狐「勝手に勝利を宣言してんじゃないですよ……さ、続きをはじめましょう」
即座に傷を癒し立ち上がるキャスター。しかし、不知火は驚く様子を見せない。
不知火「おや、聞こえませんでしたか。不知火は『勝った』と言いましたが?」
狐「何をおバカな——」
ズボッ!
狐「!?」
突如、不知火の足下の瓦礫の下から、“砲口”が出現した。
狐「しまっ——」
不知火「
青葉さん、天井!!」
ドゴォッ!!
足下の砲口が、不知火とキャスターの中間の天井を撃ち抜き、崩落させる。その間に不知火は瓦礫の下に手を突っ込んで青葉を掘り出すと、一目散に元来た道を引き返していった。
狐「道を塞がれてしまいました…これは少々面倒ですわね…」
瓦礫が骨…竜牙兵だったことは、キャスターにとって不運だった。単なる無機質の瓦礫であれば、その下に埋まった青葉の生命力を感知することは容易だっただろう。
狐「まあ、いいですわ。帰り道にはメディアさんもいらっしゃることですし……とゆうか、どうやって帰るつもりなんでしょ?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
青葉「うわあああん、不知火ちゃあああん!!」
先ほどまで戦闘していた地下室で立ち止まった不知火に、青葉は感極まったように泣きついた。が、不知火にはそれに構っている余裕がなかった。抑も、立ち止まったのは青葉との再会を喜ぶ為ではなく……
不知火(この先に、もう1人っ…)
陽炎とメディアの戦闘音は益々激しさを増し、地下室にも響いていた。
不知火(やはり一筋縄では…)
その時、通信機から聞き慣れた声が聴こえてきた。
陽炎『やったね不知火!帰り道は私が用意するから、
溺れないように準備しといて』
不知火「陽炎?」
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