砲撃と光弾の応酬は、廊下の壁や床に幾つも大穴を穿っていた。陽炎は……

陽炎「いたたた…」
魔「さあ、追い詰めたわよ?」

その大穴の1つに埋まっていた。

陽炎「……」
魔「うふふふ、よく見たらアナタも中々可愛いわね。どう?私の人形になれば、命だけは助けてあげても良くてよ?」

光球を幾つも並べながら、魔女は誘うように嘯く。

陽炎「ははは、気持ちは有難いんだけどさ。そういうのは司令だけで間に合ってるのよね」
魔「その司令とも今日でお別れだというのに…好い加減現実を受け入れなさいな」

呆れるキャスターに、然し、陽炎は勝ち誇ったような表情を浮かべる。

陽炎「ダメダメ。だって私たちは、今から帰るんだから!!」

ズシン。

陽炎の叫びに呼応するように、地下室、いや、屋敷全体が大きく振動する。

魔「……!?」
陽炎「いやあ、割と都会だから何処かにはあると思ってたんだけど、こんな近くにあったなんてね。しかもこれは都市間を繋ぐ、ぶっといヤツよ」
魔「何を言っているの?」
陽炎「ダメコン班、作業を止めて退避せよ!これより、当区域を水没処分・・・・する!!」

次の瞬間、キャスターの視界は、陽炎の背中から溢れ出した水飛沫に覆い尽くされた。


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