ジ「あ…」

不知火「遠隔鎮守府管理システム『KanColle』。一昨年に制式化されて以来鎮守府の利便性が飛躍的に向上するとともに、着任希望者も急増しました。当司令部では今まで採用しておりませんでしたので、ご存知ないのも無理はありませんが」

言いながら、モニター下のコントローラを操作すると、椅子に座った白い軍服の人間がモニターに映し出された。

不知火「報告します、司令。重巡洋艦『青葉』、回収いたしました」

青葉「し、し、し……司令かああああん!!」

泣きながらモニターに縋り付く青葉。モニターの中の人物も、満足げにうんうんと頷いている。

『不知火、秘書艦章を青葉に』
不知火「はい」

言われて、制服の肩に付いていたバッジを青葉に付け替える。すると…

青葉「ヒャンッ!?ちょっ…そこはっ!ダ、ダメ…あひゃひゃひゃひゃ!」
伊19「ドスケベ提督に大人気のお触り機能なのね」

笑い転げる青葉をよそに、淡々と解説する。見ると、提督は手元のタブレット端末を指先で操作している。その表情は実に愉しげだ。

青葉「はあ…はあ……い、いきなり酷いですよぅ!ああ、でも、懐かしいなあ…青葉、帰ってきたんだあ…」
ジ「……」

ルーラーは、呆然と眺めているだけの自分に気がついた。そして為すべきことを思い出す。

…条件は、全て満たされた。ここは間違いなく鎮守府で、青葉は確かに生還した。

一呼吸おくと、ジャンヌ・ダルクは高らかに宣言した。

ジ「ルーラーの権限の下に宣言します。アオバ生還は成りました。彼等の勝利です!」
不知火「司令…!!」

不知火も、思わず感極まった声を上げる。

ジ「マスター」

これで、戦いは終わる。艦娘たちの命も保証されるだろう。ルーラーの呼び声に、最後の登場人物が答える。

『全サーヴァントに告ぐ。攻撃を停止せよ』

何処からともなく響く声は、続けた。

『これより停戦に向けた協議を行う。我々が提示する条件を飲めなければ…再度攻撃を開始する』


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