青葉「話が違いますよ!」

鼻白んで詰め寄る青葉に、ルーラーは無表情で応じる。

ジ「違いません。初めから、約束は『協定に応じる』ことでした」
不知火「その協定はこれから結ぶ、という訳ですか…」

不知火も苦虫を噛み潰したような表情だ。

『条件を言ってくれ。艦娘たちを守る為なら、できる限り応じよう』
『話が早いね。では早速だが、「青葉に代わって、最低3人の艦娘を貸与して欲しい。駆逐艦と空母と潜水艦、1人ずつ」これが条件だ』

まるゆ「そんなっ…何の為に皆んなが苦労して…!」

泣きそうになりながら抗議するまるゆと、抑えに回る伊19。

不知火「理由を聞いても?」
『簡単なことだよ。我々としては君たちがこれ以上裏切らない保証が欲しいんだ。こんな戦い、もう懲り懲りだからね。勿論、研究材料という意味もある。青葉にない機能を持った子が欲しいのはそういうことさ』

数秒の沈黙の後、提督は答えた。

『……悪いが、その条件は飲めない』
伊19「提督!?」

覚悟を決めていたらしい伊19が目を丸くする。

『まるゆの言う通りだ。仮にそんな条件を飲めば、私は艦娘達から生涯許しては貰えないだろう』
『……』
『それに、実に悔しいことだが、艦娘では「人質」にならないことを、他でもない升黒が証明してしまった。どうしても人質が必要というのなら…』
不知火「司令」

両者の間を沈黙が支配する。確かにこの戦いは抑も、青葉という人質がありながら、升黒提督が暴走したことによって始まったものだ。人質の数を増やした所で、確実になる訳でもないだろう。かと言って、他に手がある訳でもない。

『……』
『……』

考えあぐねる面々。その時、モニターから意外な声が飛び込んできた。

『はいはいはーい!ボクがマスターさんちの子になるよ!』
夕張『ちょっ、皐月ちゃん!?』

大淀らが洗脳を解いて連れ帰ってきた、升黒司令部の皐月だ。

皐月『ボクなら心配ないよ。マスターさんもキャス子さんも、優しい人だし』

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卯月「まだ洗脳されてるぴょん?」

卯月が警戒した声を出すと、皐月は慌てて首を振った。

皐月「ちちち、違うよ!確かにキミたちを襲った時は操られてたけど…その前はサーバント?のみんなも優しくしてくれてたし…」
卯月「…?」
皐月「それに、キャス子さん、洗脳を掛ける前に言ってくれたんだ。『必ず、沈まないで帰ってきなさい』って。それに…『裏切るようなことをさせてごめんなさい』って…」
卯月「……」
金剛「ホントのことネ」

応じたのは同じく連れ帰られた金剛だ。

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金剛『正直あのブラ鎮より全然マシよ。あのチートブラック提督マジファック』
青葉「基本提督LOVEの金剛さんがそこまで言うなんて…」
金剛『たぶんウチの艦娘全員オッケーっていうヨ』
『……』


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