(大きな水柱が上がると同時に大砲が出現し砲撃を加えたため不知火は距離を取った)
く、ふふ アハハハハ!艦娘の身でありながらアタシに傷をつけるか… 面白い、アンタは面白い相手だよ!
(不知火の放った砲弾は外れ、魚雷二発がライダーの腹部に直撃した)
(服が破け腹部はあまり大きくはないが決して小さくない傷を負っていたが、そんな傷は存在しないとでもいうように悠々と舟の上に立っていた)
ああ、そうさ。こういう油断ならない相手をアタシは自慢の手管で沈めてきた。
心が躍るじゃないか!血が沸き立つじゃないか!戦いはこうじゃなきゃいけない。特にアタシのような金にも血にも飢えた女にはねぇ!
さて、再開と行こうか。金も誇りも何もかも!アタシが奪いつくしてやるよ!
(この声と同時に尋常じゃない殺気を不知火に叩き付けほんの一瞬、刹那の間だけ不知火の体が硬直した)
(この隙を見逃さず不知火の足元に船内に火薬を詰め込んだ船を召喚、即座に大爆発させ足元を崩しライダー自身は左手のピストルで弾をばらまきつつ突撃、右手のカトラスですれ違いざまに頭を落とすべく首に切りかかった)
(不知火はあえて体勢を崩すことでこれをよけたがさらに四隻の火船を包囲するように、そしてよけにくいように微妙にタイミングをずらして突撃させそれを支援するかのように召喚した大砲で砲撃を繰り返した)
(さらにとどめとばかりに300トン級の船を真上に召喚、不知火の頭上に落とした)
さあ、艦娘の、不知火の底力をアタシに見せとくれ!(爆弾船が1、2、3、4…5。逃げ場は…ないわね。もう……
……
………“爆弾船”?)
くっ…
…くっくっくっくっ…!不知火の底力…?見せてやろうじゃありませんか…小舟どもが…ッ!!!
(不知火はその場で跳躍し、拳を“海面に”叩きつけた)
ドッ!!(“排水量2033トン”相当の水柱が5隻の300トン級火船を押し流し、そして火船は爆発----しなかった。まるで----)
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