(何時ものように毛利邸へ向かおうとするとふと頬を掠めた冷たい塊
上を見上げるとふわふわとした柔らかな雪が空から落ちてきては服に引っ付き…冷たい冬の風で冷え切った頬に触れると溶けては雫となり落ちていった。

少しすれば止むだろうと足を進めるものの雪の粒は徐々に大きくなっていき濡れていた地面に降り積もっていく…流石にこのまま傘も差さず歩いては風邪を引くと慌てて辺りを見渡すと小さな神社を見つけた。
こんな所に神社などあっただろうか、と首を傾げたもののこのまま行けば服はびたびたになり、風邪を引くのは明らかだ
…行くしかない、そう頷いては鳥居の前に立つと一礼し、階段を登っていった)









おきつねさんとお嬢さん一