(季節はずれの桜が咲く庭を歩いていると番傘を持ち歩く阿国さんを見つけた
声を掛けてみると阿国さんは柔らかく笑みを浮かべており、手招きをされた)


(指示通り阿国さんの元へ行くと悪戯っ子のような表情をされた)



やあ、名無しはんやないの
丁度ええとこで会うたわあ


(丁度いいとは何事かと疑問に思っていると阿国さんが懐から御守りを取り出した)


実はある商人から買うたんどすけど、試そう思うとったところなんどす
なんや商人が言うにはこれを身につけて昼寝すると過去の人に出会える言うてはって…面白そうや思いませんか?



(それ騙されたのではと考えはしたが物は試し、どうせ身につけて眠るだけならと頷くと阿国さんは嬉しそうな表情をして腕を組んできた!)


ほないきまひょ
うちええとこ知っとるんどす、あそこの桜の木の下やったら日陰ですし、丁度ええ風が吹いて…寝るのには最適や

ささ、此方へ
お盆企画阿国