(肌を重ね…二人で布団の中に入った
胸元に耳を寄せると聞こえるのは毛利太夫のどくりどくりとした力強く…穏やかな鼓動音……大きな手は優しく頭を撫でてくる

……此処が花街の遊郭だと忘れてしまうほどの穏やかな時間だった
翌朝になれば…離れ離れにならなくてはならない
そんな時間が来なければ良かったと思ってしまうのは罪なのだろうか?
江戸の町の明るさとは違う静かで…穏やかなこの時間が少しでも長く続く事を願っては目蓋を閉じた…)

らんまるおわりーん