(夜になると元就達は短冊がついたままの竹を集めた)



これで最後…かな?


隆景「父上…一つ聞きたいのですが……
なぜ短冊を燃やそうと思ったのですか?

何時もなら海に流しているじゃないですか」


うん?
他の地域だと燃やすとも聞いたからね

それに…





火なら…この曇天でも空の先に届くのでは……と思ってね

燃やした煙なら空高く上がるだろう?
そうすれば織り姫と彦星に願いが届くと………………おっと…


その前にこの短冊を掛けないとだね


(元就は短冊を笹の高い部分に引っ掛けた)




輝元「次は晴れますように…?
これは…」


ああ、それはね…
七夕夜