(面と裏、人は誰しも自身をよく見せようとするものだ
その理由とは様々なもので好かれたいからだとか良く見られたいからだとか色々な理由を今ままで聞いてきた
けれど…その裏も面も受け入れている者などこの世に幾ら居るのだろう
少なくとも…自分が知っているのはただ一人だけだ)

随分遅かったね
君の事だからもっと早く終わるものだと思っていたよ
(書斎に近付くやいなやこの自分は自身の気配に気付いたらしく穏やかな口調で話しかけてきた
やはり未だにこの人はよくわからないのだと想いながら今日の報告をしていく
隣国についての物から………邪魔をしてきた者…ほんの些細な出来事だとしても報告をする…それが契約内容の一つでも
あるからだ)