(はぁ…とため息が漏れた
あの後…見世番に聞いてはみたものの…放火を発見した者は流浪の侍だったらしくもう何処かへ行ってしまったそうだ
放火する現場ではなく…見世から出ると見つけたそうで放火をした者が誰かもわからないとの事だが……これでは何もわからずじまいだ
…毛利太夫は怪我をした、そして犯人はわからない……どうしたものかと考え歩いていると話し声が聞こえた)
『そういえばそろそろ祭の時期だな』
『あー、そういやそうだったな…花街の放火騒ぎで忘れてたぜ』
『今年も人が大量に来るんだろうな
いやー、稼ぎ時なんだろうけどよ、どうせなら遊女を連れて歩きてぇよな』
(…そういえば祭の時期だったか……連れて行けたら…どんな反応をするのだろう
少しばかり気になってしまう…)
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